サバイバルシートを使ったシェルター

先日、自然物を使ったシェルターを作る動画を紹介したが、資材があればもっと簡単に短時間にシェルターを設営できる。

このシェルターはサバイバルシートを屋根(と壁)として用いる簡素な、本当に簡素で単純な最低限の機能のシェルターだ。

動画を見ていただければ解るように、壁が1方向にしかなく3方は開いている。場合によってはそこに枝と草もしくは葉のついた枝などで風除けを作らねばならないだろうが、風が少ない場合はこれで十分な場合も多い。

と、言うのも、これは雨よけや日よけだけではなく、焚き火の温かさを反射する反射板としても働くからだ。シェルターの前で焚き火をすると、効率よく焚き火の熱がシェルターの下にいる人間に届けられるのである。

森でのAフレームシェルターの作り方

いままでシェルターの重要性については語ってきたが、その実際的な形の1つにAフレームシェルター(A-Frame Shelter)というのがある。Aフレームシェルターというのは、簡素なシェルターの1つの形である。

この種のシェルターの作り方は実際簡単であるが、実際に見たほうがその実感がわくだろう。下の動画では、森で得られたものばかりでシェルターを作っている。ほとんどが落ちている物(倒木を含む、採っても森に影響が少ない物)で作られている。


なんともすばらしい出来だと思う。風雨から身を守ると同時に、地面からの冷えも防ぐように床面の断熱も気を使っている。これだけの簡素な構造で、十分に基本的な機能を満たしているのである。

ファイヤースチールで火を熾す

ファイヤースチールでの火熾しはライターで行うよりも少し難しくなるが、その耐久性と可用性はすさまじく高く、サバイバル状況下では頼もしい存在だ。

ファイヤースチールの使い方は昔ながらの火打石の方法に少し似ているが、火打石よりも断然簡単にはなっている。しかしながら、その方法は現代ではあまりなじみの無いものになってしまった。ちょっと日常生活で見ない方法となってしまったので、ただファイヤースチールを渡されただけではどのように火をつけるか解らないと思う。

上の動画では燃やすものはすべて自然物である。火打石ならもう少し手の込んだものに火花を移さないと火がつかないが、ファイヤースチールだとほぐした繊維のようなもので火がつく。

ファイヤースチールでの火熾しはレクリエーションとしてもなかなか面白いので、キャンプなどの機会がある方は挑戦してみるのも面白いと思う。