非常時の衛生は軽視してはならない

一般にサバイバルと聞いて水と食料、あとは焚き火あたりを思い浮かべることが多いかと思うが、suvtechでも、さんざんぱらサバイバルの技術として火や食料・水の調達について、また医薬品等について語ってきた。しかしながら、長期的になるとより幅広い事柄への対処が必要となる。

そういう長期での問題の1つで、しかし命にかかわりうるものが衛生である。衛生というのはすぐさま何かがあるわけではないために見落とされがちであるが、これを軽視するとじわじわと、しかし確実に深刻な問題の引き金を引き絞ることになるのである。

衛生というのは、すなわち清潔さを保てるかどうかということである。現代日本に置いてはかなり衛生環境が良い、つまり清潔である。蛇口をひねり水を飲んでもほとんどの場合でさしたる問題は生じないし、そして多くの人が毎日風呂に入り、衣類をよく洗濯し、手を洗い、顔を洗って身奇麗にしているのである。一方、災害時にはそれらを行うための基盤、つまり水道等が破壊され、清潔で安全な水を得ることは困難になり、人々は身奇麗さを保つことは難しくなる。

清潔にするというのは、普段はエチケットとしての清潔感、また心地よい爽快感のために行っているものであるが、その根本的な有意義さというのは疾病の予防にある。肉体から出る老廃物、油脂、汗などは細菌の温床となり、傷口などがある場合に炎症・化膿のリスクを高めてしまうし、あせもなどの症状も引き起こす。また目や口などの粘膜部でも直接的な細菌感染リスクが増大することになる。また、手洗いもろくにできない状況では手や口周りにウイルスが付着しても洗浄できないということになる。災害時ではただでさえ体力を消耗して抵抗力が落ちているのに、このように感染源を減らすこともできない状態では疾病の危険はますます高まってしまうだろう。

つまり感染予防の観点から、衛生を保つことは大変重要なことである。サバイバルにおいて貴重な水を少量使っても清潔さを保つ価値はあるだろう。体を拭く布(手ぬぐいやさらし等)、また石けんを持っていても良いかもしれない。また水がないときでも多少でも清潔を保持するのにウエットティッシュやボディーペーパー、水のいらないシャンプーなどの製品もあるからこういったものの利用も検討しておきたいところである。

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意外に重要な備え:目薬

災害・サバイバルへの備えとして挙げられる医薬品というと、外傷にそなえて消毒薬、他には痛み止めや風邪薬、また普段持病などで常用している薬といったところだが、意外と有用な薬は他にもある。目薬もその1つである。

災害時に危険なのは、落下物が主である。これは落ちてきて怪我をする、また落ちている物をふむなどをして怪我をする危険があるという点で、かなり危険であり、それの手当てに傷口の洗浄・消毒の準備として消毒薬などを準備するわけである。しかし、危険なのはそれだけではない。

落下物のほかに危険なものはいくつかあるが、特に地震のときを考えると、問題が大きいのは粉塵、そして地震に伴って起きがちな火災に伴う煙である。どちらも呼吸器と目にダメージが及ぶ点で厄介なものである。

粉塵は様々な物質・細菌が含まれており、目の表面が傷ついたり細菌感染などを起こして炎症を発生させる可能性がある。また煙は様々な酸やアルカリ、フェノール類などの人体に危険を及ぼす物質を多く含んでおり、長時間付着する状況ではかなりの危険が生じる。呼吸器に対するダメージは手近なハンカチなどで防ぐことも可能であるが、目は専用にかさばるゴーグルなどを用意しなければならない。

したがって、そのようなかさばる用意ができない、また不意でそういった装備をつけられない場合に、事後のケアができるようにする必要がある。そこで役立つのが目薬である。

目薬というと、一般的には目の疲れやドライアイへの対応用として効果が喧伝されるものが多いが、それだけではない。結膜炎などの感染症への効き目がある抗菌目薬というものがあり、災害・サバイバル用としてはこの抗菌目薬が適するだろう。粉塵を洗い流し、また感染を予防できるし、またただ目を洗浄する用途にも使えるから火災の煙を目から洗い流すのにもいいだろう。また抗菌目薬には大抵の場合、炎症を抑える成分も入っているので目が少し傷ついて炎症を起こすことがあっても見えないところまでひどくなるのを防ぐ効果も期待できる。

災害時、周囲の状況を把握し続けることはかなり重要である。そのとき重要な器官である目を活動可能に保つために目のメンテナンスにも気を配ることは重要なことであろう。ちょっとしたことであるが、目の不調はなかなか見過ごせない危険なのである。

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木と縄で作る罠

森の中で食料を得るとき、植物採集だけでは限界がある。もちろん豊かな環境に恵まれればそれだけで十分な場合もあるのであるが、それを期待するだけでは生き残ることはできない。

そういったときに動物を捕まえて食べるわけであるが、対象の動物や方法は様々ある。多くのサバイバル教本でまず触れるのは釣りである。簡単で、また資源が集中していて見つけやすいというのが理由であるが、何らかの理由で釣りができないときも食料を得る方法をいくつか知っておくべきだろう。

魚でない、陸上動物を狩猟するときに、それこそ原始人のように石と木の棒を持って追いかけ直接的に狩る方法もあるが、しかしながら、サバイバルではそういった体力の消耗はひかえたいところである。そこで、罠による猟が注目される。罠猟は、始めの構造をしっかり作れば長く緊張して動物を追いかけなくともよく、また複数の場所に仕掛けることもできる。

今回紹介する動画は、その罠のほとんどを木を切り出して作り出している。紹介されている3つの罠は基本的な構造を押さえているので、罠を覚えたいという人には参考になるだろう。

一応注意しておくと、日本国内では免許がなければ罠猟をすることはできない。また一般に紹介されるサバイバル用の罠は、免許があっても使用できない禁止されたものばかりなので、非常時に、本当に必要なときだけ緊急避難的に利用するようにしよう。