食料の採集を極限までするべきでない理由

今までに様々なサバイバルに使えると思われる技術や物品を紹介してきた。その中には自然物を収集して活用するものも多くある。が、食料を収集して食べる事に関しては今までほとんど取上げていない。(松くらいであろうか)

それというのも、自然界で食料を収集するというのは大変に危険であるからだ。

一番分かりやすいのはきのこであろうか。食用であるきのことそうでない、毒のあるものとを見分けることが難しい場合が多々ある。また、ある地域では確定的に安全であるものでも、他の地域では毒のある良く似たものがあったりもする。同じ場所だけでサバイバルをできるとは限らないので、そうなると知識と経験のある人でも危険になってくる。

きのこの他にも、木と木の実ではドクウツギ、草ではスイセン、アジサイなどなど、数え切れないほどの毒性植物が存在し、致命的なものが数多くある。

食用のものを覚えておけばよいのかというと、食用にできるものに良く似た毒草なども多く存在し、かなりの知識がないと判別は難しいだろう。

それがゆえに、自然界の植物は気軽に手を出すものではない。特にサバイバル状況に置いては医療機関の手厚い治療も望めないから激しい毒でなくとも命を落とす危険もある。

一方で、人間社会とそのインフラが生きている段階においては、食料があるだろう施設へと調達に行くほうが確実である。したがって、まず第一の選択として人里へ降りる、無事な施設や物資を探すということになる。

そういった事情から食用植物の採集に関してはあまり記述をしてこなかった。だが、どうしても食料をそういった植物から得なければならない場合には、危険を冒してでも食さねばならない。極限で生き抜くための知識として知っておくのであれば、生存の確率を上げるために働くだろう。

このsuvtechでは文明が滅ぶ規模の災害時でもどうにか生きれるような技術を目指しているので、今後はそういったリスクの高い方法についても探っていきたいと思う。

乾パンのススメ

非常食として一般的で、また大変優れた食品といえるのが乾パンである。広く一般に広がり、また入手も大変にしやすく価格も安いので大変準備しやすい。

乾パンは重量あたりのカロリーが十分に高く、背負って移動するのにちょうどよいから非常持ち出し袋や、もしくは通勤通学のかばんなどに一袋くらい入れてもいいかもしれない。おおよそ100gで400kcal以上のカロリーがあり、また炭水化物だけでなく、たんぱく質や脂質も含まれており、当座の栄養としては十分な量を持っている。

一日に必要なカロリーを2000kcalとすると500gの乾パンが必要であるが、これが生米であると570gほど必要である。乾パンは調理不要であるが軽量で重量比のカロリーが高いのである。すばやい行動を必要とする緊急時には大変良い性質といえる。

また、スーパーの菓子コーナーに乾パンが置かれていることもあるように、乾パンは間食として消費しやすい食品である。それにより、日常的に消費し、入れ替えることができる。このような入れ替えを行っていれば、高価な保存期間の長いものを買う必要はなく、保存期間がさほど長くない安価なものでも十分に備蓄食料として利用できる。

ただし、乾パンもいいことだけではない。まず乾パンそのものに含まれる水分が少ないため食べていると口が渇くという問題がある。ただでさえ日本人は唾液が少なく食べるときに水分が少ないと食べにくいそうだが、乾パンほど水分が少なく、また脱水気味になりやすい緊急時には大変に食べにくくなることもある。そのため、缶詰の乾パンやもしくは袋でも氷砂糖や金平糖などがつき、それをなめることで唾液を分泌しやすくするような措置がとられている。

また、乾パンの保存は乾燥によってなされているから、一度封を開けたら、早く食さないと風味や食感はもちろんのことであるが、カビなどの不安も増大する。加えて、サクサクとした食感を生み出す乾パンの構造が逆に空気中の水分を吸収しやすく作用し、いわゆるしっけやすい食品でもある。

どうしても長期になれば調理の必要となる様な食品の機能性や味がアドバンテージを得てくるが、短期であれば保存性と簡便性、そして味と栄養の面からも乾パンは大変優秀な食品である。乾パンは備蓄だけとしているかたも、日ごろから乾パンを食べてみて、日常に取り入れてみてはいかがだろうか

三立製菓 カンパン 200g×10個

新品価格
¥1,820から
(2013/9/12 12:51時点)

松葉茶をつくる

野生にある植物で、見分けやすい食用にできる植物として松を以前に挙げたが、その利用法の1つが茶にすることである。松葉の茶は市販されるようなこともあるいわゆるハーブティーの1つで、健康茶とされているが、ビタミンCなどが豊富で健康の維持に一役買うだろう。

松葉茶は作り方は簡単で、松の葉を沸かした湯の中にいれて少しばかりゆがくようにするだけである。松葉はそのついている枝から注意深くはずし葉だけにするのが良いようである。茶色い軸が葉と一緒に茶に入ると松脂の味が強くして、だいぶ癖の強い茶になるからである。(ただ、松脂はチューインガム代わりに噛む人もいるようなので好みによっては入れてもいいかも)

野外生活において、加熱すると破壊されるビタミンCは不足しがちだが、こういった茶を採ると(多少熱で減少してしまうものの)ビタミンCを補給することができる。免疫の維持にも必要な栄養であるから可能であれば積極的に取りたいところである。