乾パンのススメ

非常食として一般的で、また大変優れた食品といえるのが乾パンである。広く一般に広がり、また入手も大変にしやすく価格も安いので大変準備しやすい。

乾パンは重量あたりのカロリーが十分に高く、背負って移動するのにちょうどよいから非常持ち出し袋や、もしくは通勤通学のかばんなどに一袋くらい入れてもいいかもしれない。おおよそ100gで400kcal以上のカロリーがあり、また炭水化物だけでなく、たんぱく質や脂質も含まれており、当座の栄養としては十分な量を持っている。

一日に必要なカロリーを2000kcalとすると500gの乾パンが必要であるが、これが生米であると570gほど必要である。乾パンは調理不要であるが軽量で重量比のカロリーが高いのである。すばやい行動を必要とする緊急時には大変良い性質といえる。

また、スーパーの菓子コーナーに乾パンが置かれていることもあるように、乾パンは間食として消費しやすい食品である。それにより、日常的に消費し、入れ替えることができる。このような入れ替えを行っていれば、高価な保存期間の長いものを買う必要はなく、保存期間がさほど長くない安価なものでも十分に備蓄食料として利用できる。

ただし、乾パンもいいことだけではない。まず乾パンそのものに含まれる水分が少ないため食べていると口が渇くという問題がある。ただでさえ日本人は唾液が少なく食べるときに水分が少ないと食べにくいそうだが、乾パンほど水分が少なく、また脱水気味になりやすい緊急時には大変に食べにくくなることもある。そのため、缶詰の乾パンやもしくは袋でも氷砂糖や金平糖などがつき、それをなめることで唾液を分泌しやすくするような措置がとられている。

また、乾パンの保存は乾燥によってなされているから、一度封を開けたら、早く食さないと風味や食感はもちろんのことであるが、カビなどの不安も増大する。加えて、サクサクとした食感を生み出す乾パンの構造が逆に空気中の水分を吸収しやすく作用し、いわゆるしっけやすい食品でもある。

どうしても長期になれば調理の必要となる様な食品の機能性や味がアドバンテージを得てくるが、短期であれば保存性と簡便性、そして味と栄養の面からも乾パンは大変優秀な食品である。乾パンは備蓄だけとしているかたも、日ごろから乾パンを食べてみて、日常に取り入れてみてはいかがだろうか

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