簡易で効率的な焚き火の1つハンターズファイア

焚き火をするのには色々な方法がある。穴を掘ったり、石を積んだりといった方法は火を安定的に維持し、また鍋などの調理器具を置きやすくしたりするために行う。

一方で、木だけで焚き火の場所を形成する方法もある。例えばスウェディッシュトーチ系の方法では、割った木だけで構築し、それでいて調理等の便利もよいものが多い。

どちらにしても共通するのはそれなりの前準備が必要という点だ。そもそも焚き火自体が前準備が重要なものであるが、それに加えて一手間かかるものである。

一方で、かなり割り切って簡素化した方法もある。これは、短時間の火でよく、また大規模な炎はいらないという状況で十分に活躍する方法だ。

動画ではハンターズファイアと呼んでいるこの方法は、ちょっと太目の枝をへの字型に並べてその間で火を焚くものである。太い枝が炉の役割を果たし、小枝の燃焼を助けている。空気はへの字の開いた部分から、また枝と地面の間からも入り、十分な空気の流入が燃焼を助けている。

もちろん炉の役割をしている枝も燃焼するが、コーヒー1杯沸かす程度の時間ではほとんど燃焼することはないようだ。さすがにこの程度の規模では数時間の燃焼で暖をとるような用途には向かないが、短時間、簡易に暖をとり、調理する程度の利用であれば、簡便で手軽に用を足すことができるので便利なテクニックであろう。