工作の大いなる味方 - ダクトテープ

アメリカの工作についてみていると頻繁にDuct Tapeというものが出てくる。このダクトテープは、粘着テープの一種であり、強い強度と粘着力そして耐水性をもつテープである。典型的には銀色のテープなのだが本場のアメリカでは(もしかすると、本物のDuct Tapeではなく類似品かもしれないが)たくさんの色や柄があり、工作や修理をする人たちに大いに好まれている。

さて、ここでサバイバルの話である。サバイバルではその場であるもので間に合わせのものを作る、もしくは壊れている物を応急的に修理して利用するということがある。修理や製作には色々な手法があるわけであるが、その最も簡単な方法の一つが、テープで張り合わせたりぐるぐる巻きにしてしまうという方法である。例えばバケツが割れたとき、その両面を防水性のあるダクトテープでふさげば利用可能だし、またビニールシートを張り合わせて簡易のテントを作ったりすることもできる。材料を用意し、工夫を重ねれば靴を作ったりすることも可能だ。

サバイバルでは不足を補う努力が不可欠である。修理や工作に親しんでおくことと同時に、このような便利な資材を持っていれば活動の助けとなることは間違いない。

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重ね着する防寒パンツ

サバイバルにさいしては寒さというのは強力な敵である。直接的で致命的なものとしては低体温症があるし、凍傷もかなり危険であるというのはまず一般的に知られるところである。また同時に寒さが免疫力の低下を引き起こすということもあり、中長期的にも危険なのが寒さ、そして体温の低下である。

さて、そういった寒さ、そして体温低下を防ぐためには一つには暖房、アウトドアでは火を焚くなどの行為もあるが、移動中や火が焚けない状況では厚着をすることが一番の解決法になるだろう。冬になると防寒着を着込むことは日常的にも行われていることであるが、そういったことはサバイバルでもやはり重要で、防寒のための衣類を備えておくことは重要である。

防寒着を揃えるときによく注目されるのはフリースジャケットやダウンジャケットなどの防寒性能の高い上着である。一般的に広く販売されている物であるから手軽に揃えてもら得ると思う。これらは上半身を防寒するものであるが、その一方で忘れがちなものに下半身の防寒がある。特に暖かい地域になるにしたがって下半身の防寒は忘れられがちである。

温かな地域ではズボン・アウターパンツの類は重ね着するものという意識は薄いが、しかし寒いときにパンツを重ね着するというのはかなり効果のある方法である。当然のように上半身で重ね着するのと同じように、下半身も重ね着することで効果的に体温を保持することが出来る。また低体温は体の各部位に限定しても運動機能の低下などの症状を起こすので、サバイバル時の運動能力の低下を防ぐ観点からも各部位の防寒を気をつけなければならない。

個人的な話であるが、先日、重ね着用に防寒用アウターパンツを購入した。日常でもって防寒のために使用して、その性能を体感しているところである。室内着の状態では凍える寒さが、一枚重ねる枚数を増やすだけでかなり快適に過ごすことができるようになっている。日常で装備の機能を体感して性能の多寡、限界を知っておくことも重要であろう。

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タオルを持つ。出来ればバスタオルを。

サバイバルにおいて水濡れは危険である。日常生活でも体が濡れたままでは体調を崩す原因となるが、苛酷な肉体・精神の状況では濡れることによって急速に気力・体力が奪われることは致命的といってもいい。したがって体力消耗と低体温の原因である水気は早めに除去するのが望ましい。

体を乾燥させる方法としては焚き火に当たるなどの熱乾燥も一つの手であるが、火熾しの出来ない場合、もしくは手早くするという場合にはタオルで水を吸い取ってしまえばよいだろう。無論、タオル一枚では服が多くの水分を溜め込んでいる場合には服を拭いても効果が薄いが、その場合でも髪の水分を除去するだけでかなりの効果があるから体を優先的に拭きたいところだ。

タオルを備える場合には出来るだけ大きなものを用意すると他の用途にも流用できてお得である。タオルケット(タオル地の毛布状のもの)ほどの大きさになるとさすがにかさばるが、バスタオル程度のサイズがあれば色々と使いでがある。体を拭くにしてもフェイスタオルだと濡れきった頭髪を拭くくらいで湿りきってしまうが、バスタオルくらいあれば髪を拭いてなお余裕があるし、バスタオルくらいあればストールやひざ掛け、少し小さいが毛布の代わりに使えないことも無い。他にも丸めて枕代わりにしたり、端を結んで何かを吊り下げたりすることができるし、大きいので物を包むにもやりやすい。湯たんぽや温石(おんじゃく:温めた石)を包めば暖房の用途に使いやすいだろう。

さて、タオルも他の一部のサバイバル用品と同じように水濡れは厳禁である。濡れたものを拭くためのものが濡れてしまっては本末転倒であるから当然の話であるが、雨が降っても水に浸かっても乾いた状態である様にパッキングせねばならない。一部では真空パックしたものも売られていて便利であるが、持ち出し用品に入れるものは自分でパッキングしたものも用意するとよいだろう。というのも真空パックのものは形状が動き難い。しっかりと空気が抜かれたものは硬い板状になっており、収納場所の融通がきかないのである。そこで、大き目の衣類圧縮袋等で少しゆるめに圧縮しておき、バッグの隙間を埋めるように入れるなどしてスペースの有効活用をするのである。持ち出し用品の中には形状の決まっている物が多いので、その間を埋められるものがあるとより効率的に装備を持ち運べるのである。

あるもので創意工夫を凝らすといっても素材の基本的機能は変えられない。ビニールシートの不透水性や金属製の缶や鍋の耐火性など、工夫の届かない範囲はあるものである。タオルの吸水性能も同様である。無くても濡れなければ困らないかもしれないが、しかしあれば確実に役立てることが出来る素材であろうと思う。

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