暖を取るために焚き火を作る

低体温は生命の維持に危険をもたらすのはサバイバリストであれば知っておくべき基礎的な知識である。体温の低下はそれが直接生命にかかわるレベルでなくとも、免疫機能や思考力の低下などで生命を脅かす可能性がある。

したがって、どんな状況であっても体を温める手段を保持するというのは重要なことである。その基本的な方法は焚き火である。

単純な焚き火はティピーストラクチャー、つまり焚きつけと呼ばれる細めの(割り箸かそれ以下くらいの細さの)枝などを円錐状に組んだ物を作ってそれに火をつける。たいていの場合は円錐の内部に乾いた細かい繊維状の物(枯れ草を揉み解した物など、燃えやすい物)を入れておき、そこにファイヤースチールやその他着火具でもって着火する。

上の動画は少しばかり発展的な手法をとっている。つまり、火床として、薪を並べるだけでなく、その上にも何重にか薪を床状に積んでおき、その上部から燃やしていくことで長時間燃え続けるようにしてあるのである。

こういった構造であれば、長時間薪をくべなくとも周囲を暖め続けることができるから、野営での就寝時の暖房によい。