石を使った暖房

体温の保持は健康上大きな意義があり、サバイバル時には生死を左右する問題となりうる。そのため簡易な構造物(シェルター)で身体を保護するわけだが、それでは足りない場合もある。

冬であったりしてシェルターがあるだけでは体温を保持できない場合に、焚き火などをして加熱してやる必要があるが、シェルター内で火を焚く場合は火災の危険があり繊細な注意が必要となる。(一方で煙による虫除けの効果はあるが)

そういうときに簡易で安全性の高い方法として、加熱した石をシェルターに持ち込み、それでもって暖房とする方法である。

一番簡単な方法としては焼け石をそのままシェルターの構造の下に入れてやることだが、石の温度によってはシェルターの構造物が焼けてしまうからベット状の構造の下に入れてやるなどの工夫がされたシェルター限定であろう。石の温度が木の棒でつかみ上げて煙が出ないくらいなら体に触れない場所に置けば大体の場合において暖房として利用できる。

上の動画では焚き火の周囲に置いた石をそのまま下に蹴りいれているが、石の温度によってはこのように足でぞんざいに扱うと、靴が焼けたり、素材によっては融けてよろしくないので、木の棒などで移動させるのがよいだろう。

他にも、もっと低い温度の石を利用すれば(大体、50℃くらいか)、湯たんぽのように利用する温石(おんじゃく)のような利用もできる。ただし、低温火傷を含む火傷には十分に注意していただきたい。

何はともあれ、工夫次第で石は暖房器具となるのである。