ナビゲーション:位置を知るということ

移動時に自らの居場所を把握できていなければ、すなわち遭難してしまう。サバイバルの知識があったとしても、無計画な移動はそれだけで危険であり、体力を消耗し、徒にリスクを増大させるだけである。

現代においては都市部やそれなりに建築物がある場所であれば、災害時であっても深く森や山に入るなどしなければ遭難をすることはないかもしれない。が、災害時においては整備された道路や、分かりやすい道のりが破壊、寸断されて利用できず、迂回を余儀なくされることもある。その場合にはやむを得ず山野、森林に分け入って進むことになる。

そういったときに、自らの位置を特定することができる、最低でも元の位置まで戻れるようにできれば遭難の危険を大きく減らすことができる。

基本的に必要なのはコンパスである。コンパスは南北を指し示し、自分がどの方角に歩いているかを知ることができる。そして、足が役に立つ。これは徒歩での移動だからというわけでなく、歩数が重要ということである。自分の歩幅を知っていれば歩数のカウントをすれば移動した距離を概算することができる。一歩は(歩くときに片足を出したときを一歩とすると)おおよそ1m程度である。

進んだ方向と距離が分かればそれを全て記録しておけば始めの位置からどこに移動したかがわかる。メモ帳か何かに、進んだ方向と距離の縮小図を書き込めば分かりやすく移動の経路と現在地を見ることができるだろう。ただし、そういった作図をするには細かい目盛のついたコンパスとものさしが必要である。オリエンテーリングなどに利用される専用のコンパスがあるから、紙とペンを用意するのと同時にそういったものを用意するといいだろう。

また、簡易的にはコンパスと歩数のカウントだけでもある程度居場所を見失わないようにできる。

例えば東から西に移動しているとき、道のある場所が崩落し通行できない場合、少し北側を通って迂回することを考える。そのとき、西北西に300歩進んだ後に西南西に300歩進めば元の場所から西にまっすぐ移動したのと同じ場所に出るだろう。単純であるが、このような行動の積み重ねで道を見失わず移動が可能になる。

災害時のみならず、山や森に入る場合には計画的に移動し、遭難事故のないように気をつけたいところである。

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