木の切り倒し方

自然物を利用してものを作るときに、いずれ突き当たる課題が木の伐採である。一定以上の大きさの木材を用意しようとするときに倒木に頼っていては間に合わないこともあるからだ。

木の伐採に使う道具は斧や鋸、現代ではチェーンソーや伐採用の重機があるが、重機は置いておくとしても、他の方法ではほとんど同じようにして伐採をする。

特に鋸とチェーンソーは切る時間が遅いか早いか、また人力か動力かの違いだけで、切り方はまったく一緒である。今回はサバイバルを考慮して、鋸で木を切り倒し木材を得ることを考える。

木を切り倒すとき、切り倒す方向に向かって口が開くようにクサビ型の切込み(受け口)を入れる。この切れ込みは大体木の直径の1/3程度である。そして、その反対方向からいくらかの切れ込み(追い口)を入れる。このとき木を完全に切ってしまわないようにする。これにより残った部分が蝶番のような役割をし、倒れるときに跳ねたり滑ったりして予測不能な動きをしにくくなる。

下の動画では組み立て式の鋸で木を切り倒している。他にも鋸を引くときに、クサビを使って切りやすくする方法も紹介している。

木を切り倒すときはその切る方向に注意しなければならない。たとえば斜面に木があるときは、斜面に対して直角に倒れるように切らなければならない。斜面方向に倒すと木が滑ったときに自らのほうに転がってくるなどして身の危険が生ずる場合がある。また、斜面下方向に倒すと、倒れたときの衝撃が大きく、木が折れて跳ぶ危険がある。

木の伐採は大きな木材が得られる反面、危険も伴うから十分に安全に気を使う必要がある。特にサバイバル的な状態であればなおさら危険には敏感でなければならないから、安全のためにできることを確実に行う必要がある。

現代日本で木を伐採するのは林業関係者でなければそう機会のあるものではないが、実践する機会があるならば、十分に周囲と自分の安全に配慮して行って欲しい。