斧を基本から学ぶ2 - 枝打ち・玉切り

木材を得るために木を切り倒した後に、また倒木を利用する際にも、前処理は必要である。木には枝が付いており、幹を加工・利用するならばそれを落とし、また適切な長さに切断しなくてはならない。

枝を落とす枝打ちは枝の細いものでは斧の刃を軽く振り当ててやれば取れるが、太ければ少しばかり技量が必要だ。木を切り倒すときに切れ込みを入れてやったように切り込んでいってやる必要がある。

また、伐採のときとは違い、低めの体制で横に振ることが多くなり、危険なので十分に安全に気をつけておこなう必要がある。当たる角度が浅すぎると、刃が跳ね返り、危険が増すので枝の角度をよく見て慎重に斧を打ち込むのがよい。

長い木を適切に切ってやる玉切りは、木材としての利用だけでなく、薪を作るときにも重宝するだろう。長すぎる木を割るのは大変な手間がかかるので、割りやすい長さまで切ってやるとスムーズにことが運ぶ。玉切りは横倒しになった木を切るだけの話なので、伐採のときとほぼ同様の作業でよい。違う点といえば、一方向からの切れ込みだけで切ってしまうということだろうか。

また、これも下に振り下ろす作業となり、自らを傷つける可能性が高い作業である。円弧を描いて振り下ろすのではなく上から下へと落とすように振ってやると斧をはずしたときに足に当たるような事故が減少するだろう。