備蓄品としてみたときのパックご飯

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2013年10月下旬購入 9ヶ月程度の賞味期限がある
販売までの期間もあるのでこれより短くなることもある

非常時にはあらゆるものが不足しうる。食料はその際たるものであり、非常時の栄養源には十分に確保すべきであるが、一般家庭で専用の非常用食品だけで食料を十分に確保するにはかなりの費用がかかり現 実的でない。したがって一般家庭で食べられるものの中で保存性の良いものをある程度買いだめて消費しつつ備蓄を続けるというのがベターな方法である。

今回はパックご飯について考える。パックご飯は「サトウのご飯」などに代表される手軽なインスタント食品として販売される、すでに炊飯されたご飯であるが、その備蓄品としての性能はどうであろうか。炊飯に時間がかかるなどで急な必要が生じたときのために買い置きをしている人もあるかと思うが、サバイバルや防災の面から評価したい。

災害時、非常時に特に重要になるカロリーの量をまず見ると、サトウのご飯をみると1パック200gで294kcalである。高カロリーとは言いがたい食品であり、高密度のエネルギーを必要とする携帯食にはなり得ないが、長短それぞれ考えると、決して備蓄に向いてないとは言いがたいものではある。

栄養バランスの面から言うと、これは普段食べる米を炊いたものとまったく同じといってよい。つまるところ主は炭水化物であり、少量のタンパクがある程度である。したがって単品で食するのではなく、おかずとなるものを他に用意する必要があるだろう。これは、米だけでは味も単調になるから、食事の楽しみといった面からも重要である。

備蓄する際にはその容積と重量が問題となることがある。パックご飯は炊いた米が入る性質上、水分が多くカロリー比の重量は大きい。したがって移動には適さず、拠点用の保存食としてのみ利用することが望ましいだろう。他のおかずなどとの関連もあって十分な食事として確保するとかなりの重量になることが予想されるからだ。

パックご飯は保存性も高く常温で8ヶ月以上の期間(10ヶ月のものと8ヶ月のものがある様だ)が賞味期限として表示されている。そのため大量に備蓄することもできる。しかし、この期間食べる食事を全部米食とすると、720食ほどになるわけである。これは、経済的に考えてそれほど多くのパックご飯を購入しておくわけにもいかないので、普段の食事に無理なく取り入れて入れ替えをできる量を考える必要がある。

順次入れ替えをするための消費については、私は普段の米の代わりにパックご飯を使用する方法のほかに、セットのインスタント食品とするようにしている。具体的に言えばレトルトのカレーやハヤシライスとパックご飯を合わせると、完全にレトルトで完結する食事となり大変楽で時間がかからない。パックご飯を常食にすると自炊するよりも割高になるから躊躇してしまうが、米の代わりに使う場合も、炊飯を忘れていたなどのときに使用するようにするともったいなくないだろうと思う。

全体を通してみると、パックご飯はそれ単体として利用するというよりも、おかずなどとの組み合わせとして考えるのが適している。缶詰の食品を多く揃えている方もいるだろうが、それらの食品にはおかずとなるものが多くある。備蓄での容積や重量を考えるとどうしても生米ないしはアルファ化米を備蓄する方が有利ではあるが、調理に手間がかからない点でパックご飯は優れている。同様に手間のかからない缶詰やレトルトパックと組み合わせると、あわただしい非常事態の合間にしっかりとした食事をすることができるだろう。

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