レジャーとともにサバイバル能力を高める

寒い時期が終わると、大体の世間の動きとしてはアウトドアレジャーが活発になるようである。春・夏・秋の初めくらいまでは本格的なキャンプでなくともデイキャンプ、日帰りのバーベキューなどで結構な人数がアウトドアの遊びを楽しんでいる物で、各種店舗でもそういったアウトドアレジャーに関連する商品が一定して揃えられていることも多い。

アウトドアレジャーは遊びであるが、そこから得られる経験と知識、またそれに使われる道具はサバイバルをするときにも大変有用に使うことができるものでもある。火の焚き方は汎用的に用いることが出来るし、七輪やバーベキューコンロは調理や暖房にかなり便利な道具である。またテントや寝袋といったシェルターになるものがサバイバルで重要なことは散々今まで紹介してきたところであり、キャンプはその予行演習といっても良いくらいである。他にもより山奥でのレジャー活動に浄水器を準備する人もいるし、登山などはそれそのものがサバイバルの訓練に近いものがある。

すなわち、アウトドアを楽しんで、少しずつ道具を買い集めて、そして経験を積んでいくうちにサバイバルの基礎能力を高めることが出来るのである。新しいことに挑戦していくことによって、また自然に近づいていくことによって、自然の中で生き延びるための知恵の一端をつかむことが出来るだろう。そして、重要なことは、これによりサバイバルを趣味として言えるということである。日々を楽しくサバイバルに備えるというのは重要なことで、不安に駆られて用意するだけではつらく、続けるのも困難である。アウトドアと表裏一体の楽しい趣味としてある程度行える方がより上達も早く、知識も身につくものである。

もちろん、アウトドアレジャーがサバイバルと近しいものであるということは危険も隣合わせのものであるということで、それゆえ安全に注意して行って欲しい。まぁ、もっともsuvtechを御覧の皆様は各種の危険についてある程度の理解をしているだろうから問題ないかもしれないが念のために注意しておくことにしよう。アウトドアでの一酸化炭素中毒・火災・虫刺され・増水による水難・食中毒・転落事故・低体温症などなど、様々な危険は、ベテランは自然とそれらを心得ており回避するものであるが、アウトドア初心者は知らず危険に踏み込んでしまうことがあるので、慢心せずに事前の知識をしっかり仕入れて活動しよう。それらの危険の回避の積み重ねがすなわちサバイバルの第一歩といえるものである。であるから、繰り返しになるが、サバイバルを楽しむことはつまり安全なレジャーを楽しむということと同じなのである。