サプリメントについて考える

日常の健康食品として、多く宣伝され消費されているサプリメント類であるが、その健康効果は個々人の感じ方にもよるだろうと思う。

関節の痛みや老化等々に効くといわれる機能改善系統のサプリメントであれば、個々人の考えによって摂取すればよいと思う。効く効かないはここでは論じないが、さほど害となることはないから各人が自由にしてよいと思う。非常時にはこういったものを入れるスペースがあるかは分からないが、余裕があればもっていってもいいだろう。少なくともいつも通りをできると心に余裕が生まれることは確かであるからだ。

また、栄養的に影響力の大きいサプリメントもある。ビタミンやミネラル類のサプリメントがそれだ。

ビタミンはその不足による病気が昔からある。ビタミンBの不足による脚気やビタミンCの不足による壊血病が有名であろう。こういった不足による病気は最近では栄養状態の改善により日本国内ではほとんど見られなくなっているが、偏った食生活を行うと病気の原因となるほど不足する場合もある。

災害時などは加工済み食品などが主として消費されることになるが、そういった食品は近年では保存性向上の面からもビタミンCの添加が多くされるようになってはいるが、それでも不足しがちになる。また自然にある一部の食品にはビタミンBを破壊する毒をもっている物もあり(銀杏など)、ビタミンの補給は重要である。

ミネラルは大抵の成分は通常の食生活をしていれば不足することはまずない。しかしながら塩分(ナトリウム)は摂取しなければ不足しやすい。この場合はサプリメントなどに頼る必要はないが食塩を持っておくと良いだろう。サバイバル条件下でも塩で味付けできれば採集した食料もある程度味が向上するし、汗をかき塩分を失ったとき補給することは大変重要である。

サバイバル時、緊急時に置いては短期ではあまり必要のないのがこういったサプリメントであるが、長期になるにしたがって重要度は上昇してゆく。栄養が偏りがちな非常時の食生活を乗り越えるために基本的なビタミン剤は持っていても良いだろう。一日に必要な最低限の量はそう多くないから、あまりかさばらず長期に対応できる量を準備できるはずだ。