震災特別番組などみて慌てて準備するべからず

普段からsuvtechを御覧いただいている皆様方におかれては、すでに備えをされているだろうからそのようなことはないかもしれないが、テレビ番組で災害対策番組でもみてすぐに備えねばと慌てて始めるのはやめた方がいいだろう。少なくとも一度深呼吸でもして、冷静な頭を取り返してからでも遅くない。

テレビ番組でもって特集するもので見るべきところは、生き残った人々の行動や、教訓であり、生存するための行動そのものである。先人の、しかも実績のある方法と軌跡を学ぶことで自らの心構えと知識の実用性について深く考えることができるだろう。一方で、缶詰のパンやら新しい味のアルファ化米、加熱剤などの製品なども多く紹介され、こういう時期であるからどれもこれも有用ですばらしいものに見えてくるものであるが、浮ついて購入することは避けたいものである。備える物品はそれぞれについて必要性や必然性を深く自らが理解した上で、どういった状況で活用できるかをよく考えないと、いざというときに無用の長物、資金の無駄となってしまいかねない。

まずもって生存のためには冷静な思考が重要なのであるということを今一度言っておきたい。3月11日という日は、真に生存戦略ということを考えるのには最適であるが、それゆえに心を揺さぶられ、冷静になりにくい日でもある。この日に感じたことをきっかけとして、常日頃に災害・サバイバルに意識を向けるようにし、その中で各自に最適な知識と技能、装備構成を構築していくようにしていただきたい。